空飛ぶバディネリ 『しずかちゃんの遺言』24

空飛ぶバディネリ

♭ いろいろな読み物などを掲載します。リンクはご自由にどうぞ。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

PageTop

『しずかちゃんの遺言』24

 『しずかちゃんの遺言』 (第24回/全__回)

<<前回           目次          次回>>

24.


 スネ夫がスネ夫でなくなり、コロ助の支配下で奪われてしまった私の日々もとうに過ぎ去って、だんだんと日常が戻って来ました。
 今までと違うことと言えば、もう私がスネ夫ママから呼ばれることはなくなったということくらいです。カオリちゃんが私を必要としてくれることがあったとしても、スネ夫ママがうんというはずがありませんでした。
 本当は、言い出せばきりがないほど大変なことがあったりしますが、追々どうにかなるだろうし、どうにかしなければいけないことでした。取り返しのつかないことは取り返しのつかないこととして、ただただ忘れるのを待つか、耐えて慣れるしかありませんでした。
 でも、おかげさまでなんとかドラ焼き作りだけは再開することが出来ています。以前のドラ焼きと今のドラ焼きの根っこ部分が同じかどうか自信がない点については最初にお話した通りですが、ともあれ、誰にむかっても心から「おかげさまで」と言いたい気持でした。

 もうひとつ、違うことがありました。
 私は、いつもしずかちゃんを探しているのです。
 とはいっても、あの、街をさまよいながらしずかちゃんの姿を追い求めていたときとは、違います。
 いつも、体のどこかしらがしずかちゃんの気配を感じようとしているのです。
 しずかちゃん調査で、体中の神経をとがらせてしずかちゃんの気配を感じようとしていたときを体が忘れられないでいるのかもしれません。
 気がつけばいつのまにか空を見上げている自分に気付きます。
 が、見えるのは刻々と姿を変えゆく秋の雲ばかりでした。


                             つづく...

<<前回           目次          次回>>

スポンサーサイト

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する
 

  1. 無料アクセス解析
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。